セバスチャン・サルガド The Salt of the Earth

セバスチャン・サルガドの「The Salt of the Earth」を 水巻SPACE(仮)で観た。(Mieko Funatsuさん主催)
いや~、おもしろかった。
終始淡々としたドキュメンタリーなのに、2時間という長さをまったく感じさせない。
副題の「地球へのラブレター」よりも、原題の「大地の塩」の方がしっくりくる。
サルガドを神格化せず、素直な人柄から発せられる言葉を写真と共に淡々と綴っていく。
なのに、ぐいぐいぐいぐい引き込まれていく。
突然涙腺が崩壊するようなシーンは皆無で、気がつくと目頭が熱くなっている。
しかし目の前にいるのは、くじらが船に接触しないように泳ぐ姿を見て感動するような、どこにでもいそうな物静かな男性。
そんな素朴な感性に、驚異的な行動力が結びつき、無限に解放されたら一体どうなるのか。
それを実践した妻レリアの偉業が、理路整然と報告される。
そんな映画だった。
名作。


http://cinema.pia.co.jp/imp/167023/1085708/



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